生活習慣病の予防をしよう

生活習慣病は数々の種類が有り、一度なってしまうと治療することがとても困難です。生活習慣病は治療よりも予防を行う事が、体にも精神的にも負担がかからず、健康的な生活をより長く送るための秘訣になります。

生活習慣病の予防に大切な運動

生活習慣病の主な原因の一つに運動不足があげられます。運動不足は環境の変化や仕事の変化など、思わぬ所で発生していることがあります。例えば、今まで営業で外回りが多かった人がデスクワークになった場合や、遠距離通勤で自転車や歩行距離が長かった人が、引っ越しや部署異動で通勤距離が短くなった場合など、極端に運動量が減少しているにもかかわらず、食事は今までと同じようなメニューを同じ分量で食べてしまい栄養過多になっているといったケースがあります。一日の消費カロリーが極端に少なくなっているのに対し、摂取カロリーは今までと同じ量なので、血液の中では消費しきれなかった栄養分が過剰になっているのです。過剰になった栄養分は血管の内壁に付着して、知らず知らずの内に血液の通り道が狭くなり、血液の流れが悪くなることで血圧が高くなります。このように血管の内壁に蓄積された血中脂肪は、脳や心臓など体中の様々な箇所で動脈硬化を引き起こし、命に係わる重篤な病気を患うリスクが高くなります。日頃から血圧測定などの健康チェックをするとともに、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを確認し適度な運動習慣を付けることが大切です。

アルコールやタバコを控える

生活習慣病にアルコールと煙草は深く関係しています。

タバコには数千種類にも及ぶ毒性物質が含まれていて、人体にとって様々な悪影響を及ぼします。直接、毒成分が含まれている煙が通る咽頭や肺は、癌の発生リスクを高め、慢性閉塞性肺疾患(COPDを引き起こします。タバコは一度吸うと、ニコチンによる依存症状を引き起こし、肺に付着するとともに、肺のエイジングを加速させます。タバコを止めたからといって、エイジングが進んだ肺年齢が若返る事は有りませんが、既に肺に付着したタールであっても多少は薄れる事もあり、将来、在宅酸素などを吸引するリスクを軽減することに繋がります。タバコによる生活習慣病のリスクが減るのは禁煙してから10年と言われています。吸い続ければ確実に体内に毒素が蓄積し、ニコチンの血管萎縮作用により高血圧を引き起こします。高血圧の状態は脳血管の疾患や、心疾患の原因となります。予防するためにはタバコは完全に禁煙をすることが望ましいです。

アルコールの場合は、適量なら血流を良くする作用と、善玉菌を増加させる作用を持っていますが、過剰に摂取すると、肝臓や膵臓、胃や大腸へのダメージを蓄積させます。アルコールの刺激によって咽頭や食道も刺激されるので、そういった面では飲み過ぎると内臓すべてにダメージを与えます。肝臓は、肝心・要の文字から取られているほど重要な臓器なので、休肝日を取る事と摂取量を減らすことで生活習慣病の予防対策になります。

生活習慣病を予防できる食生活

生活習慣病は、食生活が大きく影響しています。高コレステロールの食品や高カロリーの食事、塩分や糖分の高い食事は徐々に体に負担をかけていきます。欧米人よりインスリン分泌量の少ない日本人にとって、欧米化したメニューは糖尿病や脂質異常症になりやすいといえます。出汁で調味する和食メニューは、塩分や脂質を控えることができ、魚や野菜を中心に海藻や発酵食材などもバランスよく摂れ、生活習慣病を予防できる優秀な食事です。

治療よりも予防が簡単な生活習慣病

生活習慣病は患ってから治療をするとなると、とても大変な病気でもあります。毎日の生活の中で食生活や嗜好品を見直し、運動不足を解消することでかなりの生活習慣病の予防になります。日々の生活習慣を改善し、生命への危険なリスクがある病気を回避して健康な生活を送りましょう。

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