心臓病の症状とは?

心臓病はいくつかの種類があり、それにより症状もそれぞれ違います。 心筋梗塞などは発症するまで自覚症状が無く、発症したら早急に適切な処置を受けなければ命に係わることもしばしばです。 どのような症状が危険かを知る事は、自分自身のみならず家族や身の回りの人におこった場合においても重要となります。

・狭心症の症状

狭心症の代表的な症状としてあるのが、胸の奥に発生する痛みと、胸が締め付けられる感覚や、押さえつけられているような感覚、胸が焼けつくような感覚を感じます。 多くの患者が胸部の痛みとして症状を感じますが、中には背中やお腹が痛いと感じたり、のどが痛くなったりと、胸部以外にも異常を感じるケースがあります。 これらの症状は、発作が起こる前の症状としても現れる事が有り、歯が浮くような感じや、左肩から腕がしびれるような感覚を受ける場合も軽度の発作や発作の予兆として発生することが有ります。

発作が起きた時

①直ぐにおさまる軽度の発作

「急に動悸が激しくなった」「胸が痛く変な汗がドッと出てきた」といった自覚症状があった場合でも、直ぐに治まる軽度の発作である場合は救急病院を受診しなくても大丈夫ですが、数日のうちに必ず主治医の診察を受けるようにしてください。 軽度でも発作が発生した日は、激しい運動を控える事と、熱いお風呂やサウナ、喫煙は控えるようにしましょう。 これらを怠ると血液の濃度が濃くなったり、血管が収縮してしまうので危険な状態に発展する可能性が高いです。 発作が発生した日は安静に過ごしてください。

②発作が強く、5分以上収まらない時

発作が強く、5分経過しても収まる気配が無い場合や、冷や汗を伴う強い胸の痛み、いつもとは明らかに違う感覚が有る場合などは、心筋梗塞や不安定狭心症の危険性もあるため、緊急の処置が必要です。 ニトログリセリンスプレーや錠剤が処方されている場合は直ちに使用してください。 病院へ行く途中で症状が急変する可能性もあるので、救急病院に連絡しながら指示を仰ぎ、救急車またはタクシーで病院へ急ぎます。

心筋梗塞の症状

心筋梗塞の代表的な症状は、強い胸の痛みと、呼吸困難、吐き気、冷や汗などが挙げられます。 心筋梗塞の前兆としては、胸部、みぞおち部分を急に圧迫する痛みが発生し、左の肩から背中にかけての痛み、吐き気や冷や汗、虫歯以外での奥歯や下あごの痛み、左手小指のしびれや痛み、息苦しさや呼吸困難などが挙げられます。 ですが、前兆を感じてから心筋梗塞を発症する人はほとんどいません。 全体の患者数の半分以上はなんの前触れもなく突然発症します。

心筋梗塞を発症した場合

心筋梗塞が発症した場合、緊急処置がとても重要になります。 1秒でも早く処置を受ける事によって、後遺症のリスクを減らし生存率を高めます。 心筋梗塞で亡くなる方の半数以上は発症してから1時間以内に集中しています。 ちょっとでもおかしいと思ったら、ためらわずに直ぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

心筋梗塞を発症する危険因子

・喫煙習慣

・塩分の取りすぎ

・脂質、コレステロールの摂りすぎ

・肥満

・過度の飲酒

・運動不足

・ストレス

・睡眠不足

・動脈硬化

これらの生活習慣と食生活に起因することが心筋梗塞の発症リスクを高める原因になっています。

生活習慣と食生活の改善で予防

心筋梗塞は発症してからでは取り返しがつかない事態に発展してしまう事が多々ある危険な病気です。 適切な治療を受け死のリスクは回避できたとしても、心筋の多くが壊死してしまうなど、その後の生活に支障をきたすなんらかの後遺症が残ってしまう事もあります。 心筋梗塞にならないようにするためには、日頃から塩分や脂質の多い食生活の改善を行い、喫煙や飲酒などの生活習慣の見直しを行う事で予防ができます。 生活習慣病の怖いところは、心筋梗塞など生命に危険が及ぶ病気などを発症するまで気が付かないというところに有ります。

自覚症状の無い病気だからこそ、日々の生活習慣が大切になってきます。 日頃から血圧や体重を計り、定期的に血液検査や健康診断を受けることで体の状態を把握して健康管理を行う事が大切です。

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