ゲゲゲの鬼太郎の作者、漫画家・水木しげるさん死去
漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者として知られる水木しげるさんが11月30日、東京都内の病院で多臓器不全のために亡くなりました。93歳でした。
水木さんの生い立ち
1922年(大正11年)3月8日、大阪府に生まれ。
父親が大阪にて印刷会社に勤めていたが、独立して会社をおこすために鳥取県境港に一家で移り住み、そこで幼少期を過ごしました。
高等小学校を卒業後、新聞配達などで働きながらいくつかの学校に進学。
太平洋戦争がおこり、21歳のときに本籍地の鳥取で軍隊に入隊。
ニューギニアのジャングルで飢え・マラリアによる高熱、などと闘い、さらには飛行機の爆撃を受けて左腕を切断する大怪我を負いました。
帰国後は美大、紙芝居屋などを経て漫画家へ転身。1958年に35歳で貸本漫画家としてデビュー。
ゲゲゲの鬼太郎の妖怪ブーム
経済的に苦しい生活が続いたものの、「ゲゲゲの鬼太郎(当初は墓場鬼太郎)」、「悪魔くん」、などの妖怪モノの作品を生み出し続けました。
1965年に45歳で週刊少年マガジンに連載が決まり、ついに人気漫画家に。作品が続々とテレビアニメ化もされて、妖怪ブームに。
妻の布枝さんとはお見合い結婚、貧しい中から人気漫画家へと成長していく2人の姿は、2010年にNHK「ゲゲゲの女房」としてドラマ化もされています。このドラマはもともとは妻の布枝さんが書いたエッセーが原作でした。
功績
1993年に鳥取県境港市に「水木しげるロード」、2003年には「水木しげる記念館」がオープン。
1991年に紫綬褒章、2003年に旭日小綬章、2010年には文化高労賞を受賞。
追悼の声
タレント・中川翔子さん
”とても、悲しいです。 水木しげる先生と対談させていただいた時に 寝る時間は黄金の時間!寝てる時間にアイデアも浮かぶし寿命がのびる! というお言葉を頂き、それから自分の生き方考え方を改めました。 墓場鬼太郎で寝子を演じさせていただけたこと、宝物です。”
出典:タレント・中川翔子さんのツイッター
漫画家・松本零士さん
”『ゲゲゲの鬼太郎』で、それまでなかった怪奇もののキャラクターを確立された功績は大きい。長い間現役で活躍されていただけに、残念です。お疲れさまでした”
出典:漫画家・松本零士さん 産経ニュース
ミュージシャン・いきものがかり・水野さん
”水木しげる先生ご夫妻を主人公として描かれた「ゲゲゲの女房」というドラマ作品で、主題歌「ありがとう」を歌わせて頂いたことは、僕らいきものがかりにとって、多くの人々に自分たちの存在を知って頂く大きな転機となりました。感謝しかありません。水木先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。”
出典:ミュージシャン・水野良樹(いきものがかり)さんのツイッター
俳優・佐野史郎さん
”撮影中に届いた水木しげるさんの訃報。なんか、ぽっかり心に穴があいたよう。小学生の頃から今まで、くよくよした時には必ず救ってくれた水木サンの漫画。鬼太郎はもちろん好きだけど、「河童の三平」や「悪魔くん」に夢中でした。”
出典:俳優・佐野史郎さんのツイッター
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