一石二鳥?ドル建て保険は投資と保険の両方をカバーする!

未曾有のマイナス金利時代に突入した昨今、ドル建て保険に注目される方も増えてきているようです。

そこで、ドル建て保険とはどんな性格のものか、ここで説明しておきます。

そもそもドル建て保険とは何か?

ドル建て保険を一言で表現するならば、「ドルで運用される死亡保障付き貯蓄型保険」ということになるでしょう。

加入者から集めた保険料を、日本国内より高金利のドル圏の国債などで運用し、死亡や高度障害に備えることができる終身保険です。

その通貨発行国の金利が、運用利率として、払い込んだ保険料に上乗せされる形になります。

つまり、保険金を受け取る際には、それまで払い込んだ保険料に加え、外貨としてのドル金利を受け取ることができる保険商品なのです。

ドル建てにも種類がある

因みに、ドル建てと聞けば、一般的には米ドル(USドル)と理解されることが日本では多いのですが、実際には豪ドル(AUドル)建て保険も存在しています。

豪ドルは米ドルに比べて値動きが激しく、為替変動リスクが高いとも言われますが、視点を変えれば、大きな為替差益を生む可能性も秘めていることになります。

なお、ドル建て年金保険も存在するのですが、ここでは一般的でないので割愛して考えます。

ドル建て保険のメリット4つ

それでは、ドル建て保険のメリットを整理してみましょう。

これらが、今ドル建て保険が注目されている理由でもあります。

大きく4つほどメリットが考えられます。

日本円よりも高金利のドル圏通貨で運用するため、貯蓄性が高い

日本は史上最低の低金利だと思ったのも束の間、日銀はついにマイナス金利まで導入してしまいました。

当然ながら、最近は保険会社も納められた保険料の運用に苦慮しています。

そこで、一般的な円建て保険に比較して、より高金利の外貨で運用する方が有利になりますので、マイナス金利日本でドル建て保険に加入することは合理性があります。

 

満期時や解約時に契約時より円安になっていれば、為替差益を得ることが可能

ドル建て保険は為替変動リスクを内包することは、先に述べた通りです。

別の表現で言えば、リスクがある分、ハイリターンでもある、ということです。

ドル建て保険は、為替レートが契約時よりも円安・ドル高の通貨市場になれば、受け取る保険金額は、その分増える仕組みです。

今後、少子高齢化社会の進展や、中韓経済破綻の影響を被るリスクなどを鑑みて、長期トレンドで見れば円安方向に進む、と予測しているエコノミストも少なくありませんので、ドル建て保険加入には追い風なのです。

予定利率が高く設定されているため、負担する保険料が安くなる

ドル建て保険は、そもそも予定利率が高いため、割引率も高くなっており、加入者が負担する保険料は安くてすみます

換言すれば、予定利率が低い保険商品では、自ずと割引率も低くなるので、負担する保険料が高くなる訳です。

終身保険や個人年金保険、養老保険など貯蓄性向が強い保険商品ほど、予定利率の高低が負担する保険料の高低に影響することになるのです。

年収頭打ちが普通になってしまったこの時代、保険料が比較的安いのは加入者には助かります。

円建て金融資産をドル建て資産として、分散して保有することが可能

資産管理を考えるに当たり、リスクヘッジの観点から分散投資は必須です。

そこで、投資先の1つとして、保険商品としての保障を得つつ、ドル建ての外貨資産を保有することが可能になります。

満期保険金や解約返戻金を、ドル建てのままで保有を続けることもできます。

何と言っても、米ドルは米国の巨大な国力に裏打ちされた、世界最強の通貨(HardCurrency)であり続けていることは、多極化が進む現在の世界にあっても揺らぎません。

日本の周辺でも、きな臭い動きが強まる今日、金融資産の一部を米ドルとして保有する安心感は、決して小さくはありません。

次ドル建て保険のデメリットとは?

もちろん、ドル建て保険も無条件にメリットのみであることは、あり得ません。

デメリットとして、主に2つほど挙げることができます。

満期時や解約時に契約時より円高になっていれば、為替差損を被る

満期保険金や解約返戻金を受け取る際、通貨市場が契約時よりも円高・ドル安になっていた場合、期待していた金額よりも低くなるリスクがあります。

これは、先に述べた為替差益を得るチャンスの裏返しです。

ただし、受け取った満期保険金や解約払戻金をドル建てのままで保有すれば、この為替差損リスクはなくなります。

要は、お金の使い道次第ということです。

日本円とドルを交換する際、毎回為替手数料が必要になる

一般的に、日本円と外貨との交換の際には、金融機関から為替手数料を課されます。

加入者が保険料を支払う場合、日本円から米ドルへ交換するに当たり、為替変動リスクに加え、為替手数料が毎回課されることも、予め想定しておくことが必要です。

既にドル建て外貨預金を持っている方であれば、外資系保険会社などが提供しているドル建て保険に加入するのも手です。

保有するドルで、そのまま保険料を納めることが可能なケースもあるためで、こうすれば毎回の為替手数料負担はなくなります。

さらに、上で述べたように、満期保険金や解約返戻金を受け取る際には、日本円に戻さないで、ドル建てで保有し続ければ、為替変動リスクを気にしなくて良い他、為替手数料も不要になります。

ドル建て保険は、保険・投資の両側面を持っている

ここまで見てくると、ドル建て保険は、保険・投資の両側面を理解し、魅力に感じている方に向いている、と言うことができます。

ドル建て保険は、メインの生命保険として加入する性格のものではなく、生命保険付の外貨投資である、と理解した方が本質を捉えています。

ドル建て保険は、現時点である程度の資産形成をされている方が、ドル建て資産として分散投資の位置付けで加入する、プラスして、保険が付いている点も評価する、これが最適な加入動機と言えるでしょう。

まとめ

ドル建て保険は保険と投資という両側面を持っています。

メリット・デメリットに十分配慮しながら、分散投資として利用するのがベターでしょう。

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