シューズ様の相続体験談:孫に遺産を残したかった
投稿者:シューズ様
人が亡くなるのがいつになるのかというのは分からないので、相続対策は早めに行っておかなくてはならないなと思わされることがありました。
親戚の話なのですが、親戚の祖父が数年前に亡くなりました。その時、問題になったのが相続の問題です。遺産を取得できるかと思われていた親戚は取得することが出来ませんでした。
亡くなった親戚の祖父は、足が不自由になっており、一人で生活するのが厳しい状態にありました。
そこで、家を売却し、孫に当たる親戚と共に過ごすことになりました。
丁度親戚が家を建てたいと思っており、建築資金をいくらか贈与してくれるということになったのです。
新築を建て、足が不自由でも住みやすい家を建てて、親戚の祖父は幸せそうに過ごしていました。
しかし、その数年後、亡くなってしまいました。
数年間ではありましたが、一人で暮らすよりも幸せに過ごすことができて良かったと親戚の間では話していました。
その後、遺産分割の話が上がります。家も売ってしまいましたし、遺産はそこまでありません。
しかし、建築資金のために贈与した金額を除いてもそれなりに大きな金額が残っていました。それをどうするのか、相続人の間で話し合いが始まります。
ただ、一つ問題が発生します。それは親戚の親(亡くなった親戚の祖父の子です)が、生前、できれば親戚に遺産をあげたいと話していたと言うのです。
お世話になっていたこともあってかそのように考えていたようです。親戚もその話をされたことがあるらしく、遺産分割の話に加わってきました。
しかし、問題があります。遺言書がないのです。親戚は孫に当たるため、相続人には該当しません。
相続人でない者が遺産をもらうには遺言書を書いてもらう必要があります。
そうしなければ、余計に税金(贈与税など)が掛かってしまう可能性があるのです。
結果、ややこしいことになるのを嫌い、親戚は遺産をもらいませんでした。
その後で話を聞いてみると、親戚は遺言書を書いてもらわないといけないということに気付いていたようです。
ただ、誰でも亡くなった時のことなんて考えたいとは思いません。それは、自分であっても、他人であっても同じことです。
なので、なかなか言い出すことが出来ず、結果書いてもらう前に亡くなってしまったということでした。
人が亡くなるのがいつになるかなんて、基本的には分かりません。
死というものに向き合いたいと思う人はなかなかいないでしょうけども、いつかは誰もが向き合わないといけないことです。目をそらしてはいけないなと思わされました。
未来相続からのアドバイス・ポイント
お孫さんに資産を残したい場合、遺言書が必要になります。
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