食道がんの初期症状とは?

食道がんに罹る人は年間約1万人と言われています。進行が速く、他の臓器への転移が見られないステージ1からステージ3までの5年生存率も、癌全般の平均をかなり下回っている厄介な癌が、食道がんです。初期症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

喉の違和感

食道がんには、食道の粘膜上皮に癌ができた扁平上皮がん、粘液を分泌する食道腺が癌化した腺がんの2種類があります。日本人の食道がんの約90%は、粘膜上皮に癌ができた扁平上皮がんだとされています。食道の粘膜がただれたような状態になることから、食べ物を飲み込んだ時に違和感を感じることが少なくないようです。

食道の粘膜が敏感になって、熱い飲み物を飲んだ時に沁みるという症状が、初期症状としては最もよく知られています。食べ物が過度にゆっくりと食道を通過しているような感覚を覚えるという人もいます。飲み込み状態に異常が認められないごく初期の症状としては、微妙な喉の違和感があげられています。健康な時でも、かなり熱いものを食べた時には、喉から胃にかけて食べ物が落ちていくのを感じることがありますが、食道がんの初期症状は、この感覚に似ているとも言われています。喉の違和感は、刺激の強いもの、辛いもの、粒の粗いものなどを食べた時に顕著になります。ただし、そのような状況では、健康な人でも喉に違和感を感じることがあるため、初期症状を見逃してしまうことが少なくないようです。

固いものが飲み込みにくい

もう少し進行した段階では、食べ物を飲み込む時につかえた感じがします。食道の内部が癌で圧迫されて狭くなってくるためです。固いものを食べた時につかえた感じがしやすいとされています。飲み込んだ時に肋骨の後ろに痛みを感じることもあります。胸やけに似た感じと言う人もいます。ただし、やわらかいものなら、つかえた感じはしません。また、食後、しばらくすると、つかえた感じは消えます。 食道がんは、50歳以上から発症が多くなり、60歳でピークを迎えるとされています。加齢によって誰しも唾液が減り、食事が喉を通りにくくなります。そのため、やわらかいものなら違和感無く食べられ、食後しばらくして通常に戻ると、歳のせいと感じてしまうようです。固いものを食べる時につかえた感じがしたら、歳のせいにしないで、すぐに病院で検査を受けることが大切です。

咳やげっぷで気づくこともある

喉の違和感や固いものを食べた時のつかえた感じは、重要な初期症状ですが、食道がんの初期症状と気づかず、見逃してしまうことが少なくないようです。ことに喉の違和感は、癌が進行すると軽減することもあり、一層見逃しやすくなります。他の初期症状として、しばしば現れるのが、しつこい咳やげっぷです。 げっぷは、食べ物と一緒に飲み込んだ空気が胃に入り、胃の中の圧力が高まって口から出てくるものです。胃潰瘍や胃がんの症状として知られていますが、食道がんでもげっぷが出やすくなることがあります。 咳や声枯れも、食道がんの初期症状とされています。食道付近には声に関する神経が通っています。癌によって声に関する神経がダメージを受けて声枯れが続くことがあります。しつこい咳が続くこともしばしばあります。痰がらみの咳が1ヶ月以上続くようなら、食道がんの初期症状と考えても良いでしょう。咳が食道がんを見つけるきっかけになったということは、多いようです。

進行が速く、早期に発見することが非常に大切な食道がん。初期症状としては、喉の違和感、固いものを飲み込んだ時のつかえた感じが、多いとされています。ただし、似た症状が健康な時にも現れやすいこと、加齢による唾液の減少で生じた状態と誤解しやすいことなどから、初期症状を見逃すことが少なくないようです。食べ物が少しでもつかえるような感じがしたら、やわらかいものを飲み込んだ時には異常を感じなくても、速やかに病院を受診して検査を受けるようにしましょう。また、声枯れ、痰がらみの咳、げっぷなども、食道がんの初期症状とされています。このような症状が見られたら、すぐに病院を受診しましょう。

副業、プチ起業、スキルアップにおすすめ!アート・クラフトの講師になれる認定講座

 

世界中で大人気、NYやLAでは「第2のヨガ」と呼ばれる新しいアート・DIYのレッスン方法を学んでみませんか?

副業、プチ起業、スキルアップにおすすめ、講師として教えられるようになる「ペイントインストラクター認定講座」「DIYインストラクター認定講座」の講師が全国で誕生中!

講座の詳細はこちら

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次の記事

食道がんの原因は?