肺がんの末期とはどこからを言うのか
肺がんは、脳腫瘍とともに治療成績のよくない癌の筆頭にあげられています。自覚症状がほとんど無いことに加え、進行が速いことも、治療成績を下げています。肺がんと分かった時点で末期と医師に告げられるケースもあるようです。どのような状態から、末期と言われるのでしょうか。
がんの末期とは
がんが最も進行した状態を、通常は末期と呼びます。身体中にがんが広がり、有効な治療方法が無く、手の施しようが無い状況を末期がんと呼んでいます。「末期」という言葉を医師が使わない場合、何も治療をしなかったら6ヶ月ほどしか生きられない状態を末期がんと言うようです。 手術は行いません。抗がん剤治療についても、副作用が及ぼす影響が体力を低下させ、患者の生活の質を損なうと判断された場合は、中止されます。末期になると、体重減少、貧血、呼吸困難などの症状が現れ、身体が目に見えて衰弱し、免疫力の低下による感染症の危険もあるためです。抗がん剤治療の中止は、がんの症状や身体の状態だけでなく、患者本人の死生観も尊重して決められます。 抗がん剤治療ができない場合、または、抗がん剤治療を行わない場合、がんの症状を和らげる目的で緩和ケアを行います。緩和ケアを行う段階を、「末期」と呼ぶことが多いようです。
通常はステージ4
一般的には、がんが最も進行したステージ4が末期がんと呼ばれます。他の臓器に転移が認められるのが、ステージ4です。ステージ4では、体のあちこちに痛みを覚え、呼吸困難という重篤な症状が見られ、5年生存率が著しく低下します。 肺がんでは、転移する可能性がある主な臓器に、肺・肝臓・脳・骨・副腎などがあげられています。肺から肺に転移しても他の臓器になるという点に注意が必要です。肺には右肺と左肺があります。原発巣が右肺の場合には、左肺に転移したらステージ4となります。左肺に原発巣がある場合には、右肺に転移したらステージ4になります。肺にはほとんど神経が無いので、肺でがんが大きくなっても、痛みはあまり感じないと言われています。 肺がんのステージ4で痛みがひどくなるのは、がん細胞が胸膜や胸郭の神経に当たるようになったり、骨に転移して周辺の神経を圧迫するようになってからだとされています。このような痛みを和らげるのが緩和ケアです。
ステージ3のB期でも末期と言われることも
一般的には、ステージ4が末期がんと呼ばれます。ただし、「末期」というのは、完治する可能性が非常に低くなり、がんを治すための治療を終えて緩和ケアに入る段階を言います。そのため、がんの種類によっては、必ずしもステージ4だけを末期がんと呼ぶわけではないようです。 肺がんでは、ステージ4の5年生存率は非常に低く、臨床では1年生存率が使われています。ステージ4の肺がんの1年生存率は、50~60%と言われています。同様に5年生存率ではなく、さらに短い期間を設定しているのが、肺がんのステージ3のB期です。肺がんのステージ3のB期では、2年生存率が40~50%とされています。 肺がんでは、ステージ3は、多様な状態が混在しています。ステージ2よりも進行していて、他の臓器に転移していない状態が、ステージ3です。肺がんのステージ3では、A期には手術の適応がありますが、B期には手術は行われません。小細胞がん、非小細胞がんともに、がんが広範囲に広がっており、手術で全てを切除することが望めないからです。肺がんのステージ3のB期では、放射線療法と抗がん剤が治療の中心になります。根治治療が困難なため、医師によっては、ステージ3のB期でも、「末期」という言葉を使うことがあるようです。
がんが全身に広がって根治が望めない末期がん。通常は、最も進行した状態を表すステージ4が末期と考えられています。ただし、肺がんでは、ステージ3のB期でも、医師によっては「末期」という言葉を使うことがあるようです。肺がんのステージ3のB期では、手術が行えません。がんが広範囲に広がっており、手術に耐える体力のバロメータの一つである肺の機能がひどく低下しているためです。根治のために手術が適応できないということで、肺がんではステージ3のB期から「末期」と扱われることもあります
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