遺品整理を行う時期って、いつがいいの?解説とルール
遺品整理という言葉を聞いたことがありますよね。
大切な人が亡くなってしまい、その方が使用していた品物や愛用品を整理することです。
では、そんな遺品整理はどの時期に行うことが良いのでしょうか。
遺品整理の時期は、都合の良い時を選んで
急な不幸に、遺族は悲しみに暮れてしまって、すぐに遺品整理をしようという気持ちにならないかもしれません。亡くなってしまった直後は、葬儀や手続きなどで忙しい日々を送ります。遺品整理どころではないかもしれません。
愛用品の数々を見ては、涙を流し整理する気持ちになれないこともあります。そんな時には、少し時期を見計らって、気持ちも落ち着いてから行うようにしましょう。いつまでに行うべき、と言った決まりやルールはありません。1人では行えないことも多いので、家族や親族の都合が合う時期に集まって整理するようにしましょう。
亡くなった方をしのんで、思い出話に花が咲くこともあるかもしれません。しかし、それも供養の一つではないでしょうか。家族が「あんなこともあったね」と懐かしむことは、何よりも故人が大切に思われていた証拠です。家族を優先して都合のつく時期を選びましょう。
四十九日を目安に遺品整理の形見分けを行う
四十九日までは、遺品整理を行わず、故人の愛用品はそのままにしておきたいと願う家族も多いですよね。仏教の世界では、人は亡くなると七日ごとに七回、生前の行いを裁く審判があるとされています。その審判が終了して、四十九日に故人の魂が離れていくと言われています。
そこで遺族は、故人の極楽往生を願って、四十九日の法要を行うのです。近年は、初七日の法要を葬儀の後に行う遺族も多くなってきましたよね。ですから、家族や親類一同が故人を思い、集まる最初の法要を目安に形見分けを行うことも多くなってきたようです。
形見分けは、故人の遺言があれば、故人の意思に従って行うのが良いでしょう。あとで、親族でいざこざに発展しないように平等に行うことが大切です。できれば、一同が揃う四十九日あたりに行うのが望ましいのではないでしょう。
手続き書類は時期を選ばず、すぐに捜そう
亡くなった後に発生する書類の手続きは、早めに行うことが大切です。例えば、国民健康保険証の返却は14日以内、年金受給停止の手続きは10日以内、介護保険資格喪失届は、死亡から14日以内に行うようしなければなりません。時期が過ぎてしまうと、手続き処理が複雑になることもありますので、注意しましょう。
見落としやすいのが、クレジットカードの破棄や運転免許証、介護サービスなど個人的に登録して受けているサービス類です。注意する必要があります。
遺品整理専門の業者があります
早く遺品を整理したくても、自分の体が思うように動かない、仕事で休みが取れないと言う方のために、遺品整理専門に行ってくれる会社もあります。急速な高齢化や核家族化、孤独死などの理由から、専門分野は、やはりプロにお任せしようという流れもあるのではないでしょうか。
遺品整理は、小さい形見ばかりとは限りません。大きなタンスや仏壇、故人の部屋や家に残された愛用品すべてが対象となります。遺族だけでは、運べない物もあるでしょう。愛用品でも、不用品に近いような品物があるのも事実かもしれません。
また、リサイクル品として、買い取りサービスを行っている業者もあります。遺品整理の方法に迷ったら、相談して、見積もりを取るようにすることもおすすめです。負担が軽くなるでしょう。
しかし、弱った心に入り込んで高額な金額を請求する業者があるもの事実です。トラブルに発展しないように、良い会社を見つける目を養うようにしましょう。
遺品整理を財産価値があるか無いかで仕分けする
しかし、遺品整理のために、何年も経過してしまったというのは問題です。遺品の中には、相続財産として、価値がある物とない物があります。もし、故人が賃貸物件に住んでいたというのなら、家賃も発生してくるでしょう。
例えば、故人が毎日、拝んでいた仏壇があったとします。これは、財産ではありません。しかし、金の仏像があるというのなら、これは財産に相当します。大きさによっては、高価な品物になる可能性もあります。
相続税が発生してから、10ヶ月以上が経過すると、重加算税が発生してしまい遺族の負担になってしまうことも考えられます。財産になる物とならない物を早めにチェックする必要があります。
また、相続については、3つの方法があります。単純承認という故人の残した財産のプラス部分も借金であるマイナス部分も受け継ぐ方法と、相続放棄というどちらも一切、受け継がないという方法、財産の責任の限度を決める限定承認という方法があります。
自分たちの場合はどちらが良いのかを、家族で相談することをおすすめします。
まとめ
遺品整理には、遺族自身の心が大切です。早く処分しなければと焦るよりも、愛用品を懐かしみ整理することで、供養する心も故人に伝わることでしょう。いる物といらない物を探して、整理するという感覚よりも、故人の気持ちを尊重することが大事です。大切にしていた故人の愛用品を大事にしながら、家族で末永く供養するようにしましょう。
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