ミューズ様の相続体験談:相続のあとに遺言書が見つかった

投稿者:ミューズ様

母が亡くなったとき、父も既に亡くなっていたので、私と姉と兄で遺産を分けることになりました。父が亡くなったときは私たちはまだ小さくて、母がその全てを受け継いだようなものでしたので、父と母二人の遺産を分けることになったといえるのかもしれません。

私たちは年の離れた兄弟で、兄と姉は子供もいて家庭を築いている身でしたが、私はまだ学生で世の中のことの半分もわかっていませんでした。ですから遺産相続の話は、主に兄の家族と姉の家族が行っていましたね。私はそこにいて、ただ話を聞いているだけという感じでした。

母の遺言書のようなものが特に無いとのことで、私たちは普通に協議の上で遺産の分割を行うことになりました。
兄がきっちり三等分が良いのでないかといって、私には反対する意見も無く、姉はなんだかんだといっていたようでしたが、結局折れてそのまま分けることになったのです。
遺産相続なんていっても簡単だな、我が家にはそんなに遺産は無いからな、なんて私は気楽な感想をもっていました。

しかしその半年後、事態は急展開を迎えたのです。姉が母の遺言状を見つけたと言い出したからでした。
それは自宅にこっそりとあった金庫にあったらしく、実家暮らしをしていた姉はその存在に気付いていたとのことでしたが、鍵の番号がわからずそのままにしてあったようです。
それがようやく開くようになって、見てみたら遺言書が入っていたという事情らしかったです。

それは適当なメモなんかではなく、ちゃんと弁護士のフォローもついた正式なものでした。
私も見せてもらいましたが、金庫に入っていただけあってとてもきれいで、新しいものに見えました。
初めてかいた遺言書なのか、それとも時々書き直していたのかはよくわからないのですが、少なくともその遺言書は母が亡くなる数ヶ月前に書かれたもののようでしたね。

しかしその遺言書には、家を継ぐことになる姉に遺産の半分を、その残りを兄と私で分けるようにと書いてあったから大変でした。話し合いの末分けた形と、母の希望が全く違うものだったからです。
兄はもう分割協議をして、遺産を分けてしまっているのだからその遺言書は無効だといいました。その時は無いものと思っていたし、大体金庫があったなんて聞いていないと結構な怒りっぷりでした。
でも姉は遺言書は何よりも優先すべきものだとして抗議しました。件の弁護士も連れてきて、文書がいかに重要なものかを私たちに説いたのです。
私は基本言われるがままですし、今度は兄が折れる番でした。私たちはもう一度遺産を分けなおし、全ては母の遺言書に従う形です。
遺産に手をつけてなくてよかったと思いつつ、僅かに感じていた釈然としない気持ちに、私は遺言書というものについて、いざという時のためにもっと学ばなければならないなと気持ちを新たにしましたね。

オール相続からのアドバイス・ポイント

遺言書が後から出てくることもよくあることです。遺言書が残されていないか、十分に確認するようにしましょう。
また遺言者の方も亡くなったら遺言の存在がわかるように工夫をしておくべきでしょう。

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