食道がんのステージ何ってどういう意味?

他の消化器系の癌に比べてタチが悪いと言われる食道がん。各ステージはどのような状態なのでしょうか。癌の進行度を表すステージは、癌の種類によって決められていますが、食道がんではどのような特徴が見られるのでしょうか。ステージが持つ意味とは、どのようなことでしょうか。

食道がんでは早期からリンパ節転移が見られる

ステージは、癌の深さや広がり方によって分類されます。食道がんでは、ステージ1が2つに分類されることがしばしばあります。リンパ節転移の有無による分類です。

ステージ1aは、癌が粘膜または粘膜下層に留まっている状態です。転移はしていません。転移がわずかながら見られるのがステージ1bです。癌が発生した箇所のすぐ近くのリンパ節にわずかに転移が見られる状態です。通常のステージ1では、リンパ節転移が見られない状態に限定していますが、食道がんでは、ステージ1でもリンパ節転移が始まっている点に注意が必要です。

食道がんではリンパ節転移の範囲が重要

食道の付近にはたくさんのリンパ節があります。食道がんの転移では、リンパ節転移が多く見られることが知られています。食道がんのステージでは、リンパ節転移の範囲が日本では重視されています。海外ではリンパ節転移の個数による分類が多いようです。

ステージ2とステージ3は、癌が筋層を超えて深く進行しているものの、他の臓器や胸膜・腹膜などには転移していない状態です。ステージ2とステージ3を分ける大きな目安は、リンパ節転移の範囲です。リンパ節転移が食道付近のリンパ節に留まっている状態がステージ2、食道から離れた位置にあるリンパ節にまで転移が見られる状態がステージ3です。

ちなみにステージ4は、癌が食道から遠く離れた臓器や組織にも転移している状態です。肺、肝臓、骨、副腎、脳などに転移することがあります。胸膜や腹膜への転移も見られます。

有効な治療法の選択肢を表すステージ】

ステージは、単に癌細胞の大きさを示すものではありません。医師がステージを告げる時、治療法の提示が伴います。ステージは、有効な治療法の選択肢がどのくらいあるかということを表すと言っても良いでしょう。

ステージ1では、癌は食道局所に留まっています。手術で治る可能性が高いとされています。近年では、体への負担が小さい内視鏡的粘膜切除術も多く行われるようになってきました。また、リンパ節転移が見られないステージ1aでは、化学放射線療法で臓器を温存しながら、手術と同等の治癒効果が得られるとの報告もあります。

ステージ2とステージ3では、癌の進行状態・患者の全身状態・心臓や肺の機能といった体力に直結する問題などによって、3通りの治療方法から選択することになります。手術、手術と化学療法の併用治療法、化学放射線療法の3つの中から、その人に適した治療法が選ばれることになります。標準治療は手術です。手術によって完全に癌病巣を取り除くことができると判断され、手術に耐えうる体力があると判断された場合、手術が選択されます。その場合、全身状態を見ながら手術前に化学療法を行うことが推奨されています。再発や転移の防止のためです。手術に耐える体力が無いと判断された場合は、化学放射線療法が行われます。

ステージ4では、通常、手術は行いません。抗がん剤による化学療法が中心となります。化学療法で癌の縮小を認める場合もありますが、化学療法で全ての癌を消失させることは困難とされています。また、かなりの副作用があるため、全身状態が不良な場合は化学療法が行えないこともあります。そのような場合は、痛みや呼吸困難などの症状を緩和するための治療が重要になります。

癌の進行度を表すステージ。食道がんでは、早期からリンパ節転移が見られることが特徴です。そのため、ステージ1からステージ3までは、リンパ節転移がどの部位に見られるのかということが、各ステージを分ける重要な目安になります。ステージによって有効な治療法の選択肢も異なります。手術が行えるか、手術を行った場合にどの程度の治癒が望めるのかということを表すのが、食道がんでのステージと言えるでしょう。

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