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エホバの証人の葬儀に呼ばれた場合の注意点は?

介護・医療 2015年10月13日 閲覧数:7012

日本における葬儀は多くの場合仏式で行われますが、仏教以外の宗教、例えば神道やキリスト教といった宗教に則って行われることももちろんあります。いずれの場合でもそれぞれの宗教が定めるところに従って葬儀に参列する必要がありますので、最低限の知識は事前に仕入れておきたいところです。いわゆる新興宗教といわれる宗教の中には、あまり一般的になじみのないしきたりや決まりを持っているところもあり、故人や他の弔問客に対して失礼のないように注意を要する場合もあります。そこでここでは、キリスト教系の新興宗教の1つである「エホバの証人」の葬儀に呼ばれた際の注意点についてまとめてみました。

エホバの証人とは

エホバの証人とはニューヨークに本拠を置くキリスト教系の新興宗教で、1870年に設立されました。いつ頃から日本で布教が始まったのかは定かではありませんが、国内における伝道者数(信者数)は2014年時点で約21万人と公表されています。 エホバの証人は旧約聖書に登場する「エホバ」という唯一神を崇拝の対象としており、キリストはあくまでも神の子であって神ではない、という立場を採っています。キリスト教では「三位一体論」という考え方があり、「父なる神(御父)とその子であるキリスト(御子)、そして我々の心の中にいる聖霊(御霊)の三者は一体で1人の神である」とされていますので、この点でエホバの証人とキリスト教は主張を大きく異にしています。「三位一体論」はキリスト教の教義の中では根幹をなすものの1つのため、これを否定する立場のエホバの証人はキリスト教界で異端児的なものとして見る向きもあるようです。 エホバの証人の信者の特徴的な行動様式としては「教会や寺院で行われる冠婚葬祭には参加しない」「節分や雛祭り、七夕など民間信仰にまつわる儀式には参加しない」「誕生日は祝わない」「輸血はしない」といったものがあると言われています。

エホバの証人の葬儀とは

エホバの証人には仏教やキリスト教における通夜式や葬儀に相当する儀式はありません。そもそもエホバの証人には霊魂不滅という考え方はせず、あくまでも人は亡くなると消えて存在しなくなると考えます。 そのため極楽浄土に行けるように拝んだり、復活(生まれ変わり)を願ってお祈りをする、というような宗教儀礼的なセレモニーは一切行いません。ただし火葬場にて荼毘にふされてから後日「追悼式」を行います。そのため、もしも招かれるとしたら「葬儀」ではなく追悼式、ということになります。 なおエホバの証人の信者が亡くなった場合は、一般的に言われる「直葬」という方式を採ることが多いです。つまり死後24時間を経過して法律的な火葬が可能になった時点で火葬場へ遺体を搬送し、火葬して荼毘にふす、ということです。火葬場の予約がすぐに取れない場合は一旦自宅へ搬送、安置をすることもありますが、この場合もただ安置するだけ宗教的なことは一切行いません。ただしこれは「家族全員がエホバの証人である」という場合と、「故人がエホバの証人だが遺族はエホバの証人ではない」「遺族はエホバの証人だが故人はエホバの証人ではない」など、様々なケースによって多少変わることはあります。

エホバの証人の追悼式に招かれたら

エホバの証人は日本各地に「王国会館」という、仏教であればお寺、カトリックやプロテスタントであれば教会に相当するような施設があり、ここで追悼式が行われます。 追悼式は生前の故人がどんな人物であったのか、エホバの証人が考えるところの「死」とは何のか、といった話しが「長老」と呼ばれる牧師のような人からあったり、お祈りをしたり讃美歌を歌ったり、といった内容になります。少なくとも無宗教者の人や仏教を信仰している人にとっては特別抵抗がある儀式があるわけでもなく、至って普通の追悼式だと感じる内容だと思います。違和感を感じるとしたら遺影がないことかもしれませんが、遺影がない場合でもスナップ写真が何枚か飾られることが多いです。 エホバの証人の追悼式に参加する際の注意点ですが、1番大事なことは「手を合わせてお祈りをしない(拝まない)」ということです。エホバの証人ではいわゆる偶像崇拝をしないからです。また、お金を包んで持参するのは構いませんがその際に表書きに「御香典」とは書かないようにして下さい。これはカトリックやプロテスタントの葬儀に参列する場合と同様です。理由は香典という言葉が仏教上の言葉だからです。お金を包む際は「御花料」と書けば大丈夫です。服装については仏式の葬儀に参加する時のようなブラックフォーマルを着用していれば問題ありません。髪型やアクセサリー等についての考え方もこれに準じます。しかし通常エホバの証人の信者の人たちは喪服を着用しない、ということは覚えておいて下さい。そのため追悼式に行くと黒や紺、灰などのダーク系のスーツを着用している人を多く見かけることになると思います。信者でない人が喪服で参列していること自体は何の問題もありません。 他には細かいことですが、エホバの証人の信者の人はたばこを吸いませんので敷地内での喫煙は止めた方がよいでしょう。また、乾杯の際にグラスを合わせる習慣もありません。もしも乾杯をするような場合はコップを目の高さ程度に上げるだけに留めておき、決して無理やりグラスを合わせようとしてはいけません。

まとめ

エホバの証人に限らず、一般的にメジャーな存在ではない宗教の葬儀や儀式に参列すると時には戸惑いを感じることも多いと思います。大事なことは故人を追悼しようという気持ちであり、故人や故人の周囲の人たちが特定の宗教を信仰している場合は出来る限りその流儀を尊重してあげることです。

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