贈与契約書の作り方(雛形付き)
生前贈与を相続税対策に使う場合に必須なのが、贈与契約書です。この記事では、その作成方法についてお伝えします。
贈与契約とは何か
贈与契約書の作り方の前に贈与契約とは何かから説明します。
贈与契約は簡単に言うとプレゼントをするものです。対価がある場合には売買契約や交換契約ということになります。
口約束や、手渡しをするだけでも成立する契約とされています。
しかし生前贈与をするためには、税務署に指摘をされないように贈与契約書を作成することが通常です。
以下、贈与契約書の作成の方法について検討したいと思います。
贈与契約書の作り方の注意点
贈与契約書作成の注意点はそんなに多くはありません。
当事者・日付・贈与する物を明確にする
贈与契約書の内容としてはまず、その当事者(誰から誰に渡すのか?)日付(いつ)贈与する物(なにを)という事を意識しましょう。
当事者の記載は名前だけではなく住所と氏名もできる限り署名で、印鑑もなければ仕方ないですが実印で作成するのがよいでしょう。
日付についてはいつの日付なのかを確定させるために、公正証書ですることが望ましいでしょう。これにより過去のものにさかのぼって作ったと指摘されないために有効です。
物が不動産の場合には特に注意が必要です。物件の表示は不動産登記簿謄本と同じように記載しましょう。また200円の収入印紙と、登記のために贈与者の印鑑は実印が必要です。
贈与契約書の雛形
贈 与 契 約 書 贈与者 相続 一郎 (甲)と受贈者 未来 花子(乙)との間で、下記の通り贈与契約を締結した。 第1条 甲はその所有する下記の財産を乙に贈与し、乙はこれを受贈した。 1.現金 金●●●●●円 2.土地 所 在 ●●県●●市●●一丁目 地 番 ●●番●● 地 目 宅地 地 積 ●●.●●㎡ 3.建物 所 在 ●●県●●市●●一丁目 ●●番地●● 家屋番号 ●●●●番●● 種 類 居宅 構 造 木造瓦葺2階建 床 面 積 1階 ●●.●●㎡ 2階 ●●.●●㎡ 第2条 甲は当該財産を平成●●年●●月●●日までに乙に引き渡す。 上記契約の証として本契約書を作成し、甲、乙は一通ずつ保有する。 平成●●年●●月●●日 (甲) 住 所 東京都●●区●●町1-2-3 氏 名 相続 一郎 印 (乙) 住 所 神奈川県●●市●●4-5-6 氏 名 未来 花子 印 |
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