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ノーベル賞誕生のきっかけは遺言から

ニュース・コラム 2016年5月2日 閲覧数:239

毎年ノーベル賞の発表の時期になると、受賞候補者の名前が取りざたされます。ノーベル文学賞の候補として毎年のように名前の挙がる村上春樹さんなどもそのひとつで、もはや恒例行事といった印象さえ受けます。
これほどまでに注目される権威を持つに至ったノーベル賞ですが、この賞の創設にはアルフレッド・ノーベルの遺言の存在が深く関わっています。
この記事では、ノーベルの遺言がどのようなものであったのか、ご紹介してゆきたいと思います。

Original Update by Solis Invicti

ノーベル賞設立の経緯は、ノーベルの遺言

ノーベルは、ダイナマイトの発明者として知られ、その開発と生産により多大な財を成しました(総額は現在の日本円換算で200億円超とも言われます)。
しかし、ダイナマイトが兵器として利用され、おびただしい死者を出していたことから批判も浴び、晩年は「死の商人」などと称されノーベルを悩ませました。
ダイナマイト開発への罪滅ぼしの意識もあったのでしょう、ノーベルは遺言で「全ての換金可能な財産は基金として安全に運用され、毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」と書き遺しました。

ノーベルはこの遺言を残した1895年の翌年1896年に亡くなりました。
ノーベルの遺志はきちんと受け継がれ、ノーベル賞は1901年から始まり、現在まで続いています。安定的に運用された基金は多額の賞金を分配しながらも増え続け、現在財団の総資産は日本円で500億円あまりとも言われています。
 

遺された遺書は1通ではなかった。

ノーベルの遺言のケースは、大変理想的な形で遺言が実行された例として、今後も語り継がれてゆくであろうことは疑いのないところでしょう。
ところで、このノーベルの遺言が有名な上記の遺言の他にも遺されていることはご存知でしょうか。じつは1889年・1893年・1895年に書かれた3通が遺されているのです。

最初に書かれた遺言は破棄され、2通目はかなり具体的に、相続割合なども詳細に記されていました。
最後に書かれた有名な遺言にはそれ以前の遺言は無効とすることが記され、誰にどれだけの金額を遺すのか、甥っ子や家政婦・庭師などの名前まで挙げて詳細に決められていました。
全額ノーベル財団に出資されたわけではなく、(金額としては総遺産の1割にもあたりませんが)きちんと親族や信頼していた方にも遺していたのですね。
 

世界的に名を馳せる遺言に学ぶこと「遺言をきちんと準備しよう」

ノーベルの遺言書は、遺産の処遇について詳細に記すことにおいて、現代日本の遺言書と根本のところは変わらないものです。
またノーベルが遺言書を作りなおしたように、現代の日本の遺言においても、途中で気持ちが変わったり、状況の変化などにより遺言書を書き換えることは実際に行われています。

現代の日本の遺言の扱いは、法的には後に書かれた日付の新しい物が原則的には有効となります。ノーベルも、最初の遺言を書き記してから丸6年、その間さまざまな心境の変化もあったのでしょう。

生前にどんなに仲良く見える親族でも、お金が関わってくると正気を失ってしまうことも多々あります。相続の段になって、お金に窮して少しでも取り分を多くしたいなどということも往々にして発生します。遺言書は遺す人の侵すことのできない権利です。遺された人が安心して相続できるようにしっかりとした遺言書を作っておきたいものですね。
 

まとめ

ノーベルがダイナマイトを発明する前は、土木工事にはわずかな振動で爆発してしまうニトログリセリンを利用せざるを得ず、たくさんの犠牲者を出していました。ノーベルが安全なダイナマイトを発明しなければ、土木工事の歴史は100年は遅れ、悲劇もたくさん起きていたかもしれません。

時代の不幸な流れに巻き込まれ、ダイナマイトが戦争の兵器として転用され、晩年を失意のうちに過ごしたノーベルでしたが、遺言によって遺されたノーベル賞の存在は、彼の本当に望む形が実現し、後に続く発明者たちの励みになっています。現代の私達も、ノーベルの遺言に見習い、遺された人にしっかりとバトンを渡せる遺言を遺したいものです。
 

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