相続する人がいない遺産、増え続ける孤独死

孤独死した人が数千万円の預金通帳を持っていた。誰も受け取る相手のいない遺産、相続人不在の遺産が今、日本中で増え続けていると言います。身寄りがないとお金だけを頼りに生きるようになってしまう…孤独死のそんな一面について考えてみたいと思います。

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「孤独死」の衝撃

何かヘンなにおいがする。臭くてたまらない。その界隈に住む人たちが騒ぎ出し、警察が来て調べてみたら、アパートの一室で一人暮らしの老人が誰にも知られず、1か月以上前に死んでいた。それも大勢の人が暮らす都会の真ん中で――。

テレビのルポ番組を発端に「孤独死」という言葉が、強烈なインパクトを持って日本人の脳髄に突き刺さったのは、まだ7~8年ほど前のこと。今やこの言葉を知らない人はいないと言ってもいいでしょう。
 

質素な暮らしなのに多額の預金!

孤独死する人たちのほとんどは、ごく質素な生活を送っているのですが、冒頭でご紹介したとおり、多額の預金を持っていることも少なくないと言います。

貯めたまま死ぬなんて、お金を持っている意味がない…ふつうはそう考えますが、信頼できる家族がいない、それに代わる友だち同士のネットワークも持ってもいない、という人にしてみれば、預金通帳に記載された数字は、精神の安定を保つ薬のような効果を持つのでしょう。
 

行政とのつながりが必要!!

孤独死ゼロ作戦

そうした人は行政機関とのつながりを持っておくといいのではないでしょうか。今や「孤独死ゼロ」は、地域行政にとって一大目標になっている…と言ってもいいくらい気を使っています。
なぜなら「孤独死を出した町」というレッテルは、はかり知れないダメージになるからです。だから市区町村では、一人暮らしの高齢者に対する見守りをはじめ、さまざまな支援サービスのプログラムを行っています。

身寄りのない高齢者へのサービス

民生委員やケースワーカーが、どこにどんな一人暮らしの高齢者が住んでいるか、きめ細かくチェックしている地域も増えています。意外に思うかも知れませんが、近年の日本の行政は、身寄りのない高齢者に対してはかなり手厚いサービスを設けているのです。

知っておきたいサービス内容

市区町村の高齢者・福祉関係の窓口や、地域包括支援センターに連絡すれば、自分が住んでいる地域にどんなサービスがあるのか調べることができます。
もちろん行政のサービスには限界があります。しかし、それでも利用できることはたくさんあるので、家族や友だちがいるから大丈夫という場合も、行政サービスの内容は知っておいたほうがいいでしょう。
 

まとめ

できればお金よりも人間を信頼して最期を迎えたい。行き場のない遺産を銀行に残したまま去っていくよりも、生きているうちに自分のために、社会のために、後の世代のために役立つよう、お金を使いたい――そう考える人が増えることを願っています。
 

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