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年間375億円が相続されずに国に入っている!?

ニュース・コラム 2016年5月14日 閲覧数:101

身寄りのいない人にとって、お金は自分を助けてくれる唯一のもの。だからでしょうか、孤独死していた老婆の腹巻から、総額6,000万円もの現金や通帳が見つかったことがありました。
遺産総額は約6億円。その大金を相続する対象者は現れず、なんとすべて国庫に入ってしまったのです。
これは1984年の出来事でしたが、近い将来を暗示する形となりました。膨大な「おひとりさま」の財産が国家へ吸収される時代が、もうすぐやってきます。

法定相続人になれるのは「甥・姪」どまり

厚労省の白書によると、生涯のうち一度も結婚しない人の割合(生涯未婚率)は、2030年には男性が27.6%、女性が18.8%になるであろうと推計されています。それに加えて、おりからの少子化。配偶者も子どもも持たないことが当たり前になったら、遺される財産はどんな立場の人が相続することになるのでしょうか。

相続順位の筆頭は、まずは配偶者。そして直系卑属、つまり子や孫です。どちらもいないときには、直系尊属、つまり父母や祖父母が相続人となります。それらもいなかったときにはじめて、兄弟姉妹が相続人になるのです。

結婚せず子どもも持たない人が年老いて故人となったとき、父母が生きている可能性は低いですから、通常は兄弟姉妹が相続することになるでしょう。しかし、兄弟姉妹が亡くなってしまっている場合もあります。そんなときは、甥や姪に相続権があります。

では、甥も姪も存在しなかったらどうでしょう。法定相続人として代襲できるのは、実はここまで。甥や姪が子どもを残していたとしても、その子には相続の権利が発生しないのです。

相続人が居ない場合の国に入るまでの手続きは面倒だ!

では、法定相続人がいない場合は、すぐに全ての財産が国庫に入ってしまうのでしょうか。民法に従えば、この場合は相続財産が相続財産法人という法人になるものとされています。そして家庭裁判所によって相続財産管理人が選任され、精算までの一切が管理人に任されることとなります。

相続財産管理人になるのは、故人と利害関係がある人。債権者や、遺言によって遺贈があった人、内縁者など生計を共にしていたり、介護に努めた人(特別縁故者)がいれば管理人となり、そのような人が誰もいなければ検察官がその任務を負います。

その後、相続人捜索の公告などを繰り返し、家庭裁判所が定める期間をもって相続人が現れない場合は、管理人が財産の管理・処分をします。債権者にとっては、ここでやっと精算できることになります。

その後、特別縁故者が家庭裁判所に財産分与の請求を行い、相当と認められれば財産が分け与えられます。内縁の妻や夫は、最後の最後に故人の財産を分けてもらえることになるのです。

遺言書を書いて自分の思う通りに!

朝日新聞の報道によれば、相続人不在のため国庫へ吸収された財産総額は、2012年度で375億円。年々増えてきているといいます。国にとられるくらいなら、一緒に暮らすこの人に、お世話になったあの方へ、あのボランティア団体に寄付を。そう思ったとき、頼りになるのが遺言です。


遺言は、ただ自己流に書けばよいものではありません。どの財産を誰に相続させるか、明確に書かなければ無効になってしまう場合もありますから、自宅などで作成する自筆証書遺言の場合は、弁護士や行政書士などの専門家に見てもらうことが大事です。またこの場合、家庭裁判所による検認がなければ開封が許されません。


安心なのは、公証役場に相談して作る公正証書遺言。手数料と証人依頼代金を含めて数万円がかかりますが、書き方を間違えて無効になる恐れがないばかりか、開封の際に検認が必要ないので、そのぶん相続がスムーズに進みます。


遺言の他、親族以外を保険受取人にできる生命保険を使う、本人亡きあとにあらゆる手続きを代行する死後事務委任契約を、行政書士事務所などと結ぶといった方法もあります。

腹巻に隠すならエンディングノートを

死人に口なし。遺言書を残しても、その存在が誰にも知らされなければ、そのまま終わってしまいます。保険や死後事務委任契約を利用するにしても同じことです。そう、一番大事なのは、財産相続についてきちんと考えていると、誰かに伝える手段を持つこと。


エンディングノートを使って、遺言書や保険証のありか、お世話になった専門家の連絡先を書き留めておきましょう。エンディングノートにはたくさんの種類がありますが、介護から相続までをカバーしているものであれば、認知症になったときに希望する介護のあり方や葬儀・墓はどうするか、誰に連絡すればよいかなどについても書くことができます。


もちろん、個人情報が詰まったエンディングノートは、めったに他人の目に触れさせられるものではありません。腹巻に隠すなら、現金よりもエンディングノートを。それが周りの人に迷惑をかけず、死後について自分の希望をかなえてもらえる、一石二鳥の方法です。
 

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