menu

相続の専門家を検索

地代を払ったことの無い場合は借地権は無いのですか?

パオパオさん 遺産相続の準備 2015年11月17日 埼玉県

父の生前、実家の土地に家を建ててもらいました。
父が亡くなった時に、実家の土地はすべて兄のもの、私は預貯金と家を貰いました。
家は遺産相続で揉める事のないように、父が公証役場で遺言書を作ってくれたので私がスムーズに相続できたのですが、土地に関しては何も書いていなかったので相続できなかったのです。
父が亡くなって5年経った先日、兄が「駐車場を作りたいので引っ越して欲しい」と言われました。
土地は兄名義ですが、家は私のもの。
「借地権があるから、出て行かない!」と言うと「地代を1円も払った事が無いんだから、権利も無いんだよ」と言われたのです。
以前、地代の話を兄としたところ、金額の折り合いが付かず「そんなに少ない金額ならいらない」と言われたので、今まで1円も払っていません。
家は私のものなのに、出て行かなければいけないのでしょうか?
もともと遺言書に土地の件も書いていて貰えれば、こんな問題はなかったのでしょうか。

回答日:2015年11月17日

まず、地代を払っていないことから借地権には該当せず、使用貸借契約になります。
使用貸借は無償であることから、借主の保護はあまりされません。

使用貸借は、返還時期または使用収益目的の定めのない時は、貸主はいつでも返還請求できる(597条3項)、となっています。

通常、親(兄)の土地に建物を建てる場合は期限を定めたりしませんので、「返還時期」については定めがないと思われます。
しかし、使用収益の目的としては「建物の所有および居住」が目的となるかどうかは争いがあります。
建物の所有が目的となれば、建物が存続して居住している限り、返還しなくてもよいことになります。
また、使用収益をするに足る期間の経過によっても返還請求ができる(597条2項)ことになっていますが、建物の所有が目的の場合、何年経てば使用に足る期間が経過したことになるのかも、定まっていません。
判例でも、画一的となっておらず、全体背景を斟酌しているため、一概には言えません。

地代の折り合いがつかず、地代の受領を拒否された場合、兄が相続した時点からの(相談者様が妥当と思われる)地代全額を供託することによって、借地権と認められる余地があるかもしれません。

裁判となることが予見されますので、弁護士に相談されることをお勧めします。

質問に回答・返信するには、ログインしてください。

「遺産相続の準備」に関する相談Q&A

キーワードから相談を検索する

疑問・悩み事など気軽に質問してみましょう!

「遺産相続の準備」に関する他の記事

ページトップへ

Copyright © 2015 All Partners Inc. All Rights Reserved.