ドナルド・トランプ氏に日本の相続税が適用された場合を考察してみた

最近何かとテレビで見る機会が多くなった、今年のアメリカ大統領選挙の共和党候補者ドナルド・トランプ、彼の資産は日本円で1兆円を超えると言われています。
結婚と離婚を繰り返し、各地に子どもがいる氏。今回は、そんな彼が亡くなって、もし日本の相続税が課せられた場合を考察しました。
はたして子どもたちは、1人あたりどのくらいの資産を相続できるのでしょうか?


Original Update by Ninian Reid

ドナルド・トランプとはどのような人物なのか?

今年のアメリカ大統領選挙、共和党候補に立候補した、ドナルド・トランプ。
彼は1980年代のアメリカで巻き起こった不動産バブルで富を築き、数々のオフィスビルやカジノ、ホテル経営を成功させ、押しも押されぬ不動産王と呼ばれるまでに成功しました。その資産は約86億ドル(約1兆円)とも言われています。
そして、ドナルド・トランプと言えば、不動産で富を築いたことと同時にその暴言と強気な姿勢が有名です。
彼の演説には「私は金持ちだ!」や「私は神が生み出した、最も偉大な雇用創出大統領になるだろう!」といった、かなり過激なメッセージが入っています。
また、彼の人柄がよく分かる言葉に「私のやり方は、非常に単純でストレートだ。欲しい物を手に入れるためには押し、押し、押しの一手だ!」というものがあります。
これらからもわかるように、彼は、かなりの自信家でアグレッシブな人物です。
言動から、暴言王、失言王とも揶揄されますが、そんな彼だからこそ巨万の富を築くことができたのではないでしょうか。
 

ドナルド・トランプは大家族

ドナルド・トランプは、1977年にモデルのイヴァナと始めての結婚をしました。その際に、ドナルド・トランプJrとエリック・トランプ、イヴァンカ・トランプの3人が産まれました。
1992年にイヴァナと離婚して、翌年の1993年には女優マーラー・メープルズと再婚しました。マーラーとの間には、ティファニー・トランプが産まれました。
1999年にマーラー・メープルズと離婚。その後、2005年に現在の奥様となるモデルのメラニア・クナウスと結婚します。翌年には、バロン・トランプが産まれています。
現在、ドナルド・トランプは合計5人の子どもと妻がいます。
 

ドナルド・トランプが日本に住んでいた場合の相続税は?

それでは、もし、ドナルド・トランプが亡くなって、日本の相続税を課せられた場合について考えてみます。
その資産は、概算で約86億ドル、1ドル120円で日本円に換算すると約1兆320億円です。
資産の大部分は不動産が占めています。不動産価値は、実際の資産価値と差異がありますが、正確な数値の判断は不可能なため今回は無視します。

法定相続人の妻と子ども5人、全てが相続したと仮定し、相続割合は、法定相続割合とします。妻が半分(2分の1)、残り半分を5人の子どもで相続(1人あたり10分の1)したとして、計算してみましょう。

まずは、相続税の基礎控除が引かれます。
 1兆320億円-基礎控除(3

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