相続インターネット集客の主な手法と用語

日々進化し続けるインターネットの業界においては、集客の方法にどういう手法があるか分からない、という方も多いことかと存じます。

今回は相続インターネット集客にどのような種類があるか、それぞれの手法のメリットデメリットなどをご紹介することで、どの手法がご自分に最適な対策かがわかるようになります。

検索エンジンから集客する

みなさんは悩み事があった場合にはまず何をしますか?最近では多くの人が「インターネットで検索をする」という方法で悩みを解決すると思います。ヤフーやグーグルなど検索をするためのツールを検索エンジンといいますが、これを利用した集客方法は主に2つにわかれます。

リスティング広告を出す

リスティング広告とは、ヤフーやグーグルで検索したときに、そのキーワードに連動して表示される広告のことをいいます。検索結果に「広告」として表示されるリンクがそれにあたります。クリックをされると課金される仕組みになっています。

メリット:思い立ったらすぐにでも始められる手軽さと、1クリックあたりの成果でお金がかかる明確な仕組み。

デメリット:リスティングの単価は高騰してきており、相続の場合でもキーワードによっては1回のクリックに何千円も払うような場合もあります。また、キーワードの選び方によっては、ユーザーが求めているニーズがあいまいなため、依頼につながらないこともあるでしょう。ユーザーの住んでいる地域や、親族が遠方にいるため依頼につながらないケースも考えられます。ユーザーではなく、士業や企業ユーザーがクリックする場合もあるでしょう。このような場合でも1クリックごとに課金されてしまうのがデメリットと言えます。

コスト感:狙っているキーワードによりますが、1クリック数十円から千円以上のものも。専門家に依頼をする場合には運用代行費用が20%ほどかかります。

おすすめ度:★★★☆☆

SEO対策をする

SEO対策とはSerch Engine Optimazationの略で、日本語では検索エンジン適正化といわれるものです。具体的には、あるキーワードで検索がされた場合に、検索結果でより上のほうに表示されるようにホームページの内容を最適化する事をいいます。リスティング広告は広告とわかっているので、クリックしないという方もいるため、SEO対策が効果的な場合もあります。

メリット:リスティング広告と違い、何度クリックされても料金はかからないこと。

デメリット:効果があらわれるまでに時間と労力を要すること。アルゴリズムの変化に対応できないと、一時的に上がってもその後順位が下がってしまう可能性があること。キーワードの選定によっては、そもそも検索する人が少なかったり、依頼につながらない可能性があります。

コスト感:SEO対策業者に委託をする場合は、月間で数十万円ほどの費用がかかるのが一般的です。自分でやる場合にも、コンテンツの制作、サイトのSEOチューニングなどにかなりの人件費がかかるでしょう。

おすすめ度:★★★★★

ソーシャルメディアから集客する

Facebook、twitter、Instagram、アメーバブログなど、ソーシャルメディアをよく見る方もいらっしゃることでしょう。このような毎日たくさんの人々が見ているメディア上で情報発信することで、認知をしてもらうことができます。

ソーシャルメディアを運用する

Facebook、twitterなど普段からつかっているソーシャルメディアに役に立つ情報を掲載する方法です。また、「いいね!」ボタンやシェア、リツイートといったことで情報の拡散に繋がることもあります。近年ではSEOの効果もあると言われています。

メリット:お金をかけずにはじめられる。ビジネスパートナーも多く使っているので、定期的に情報発信することで紹介がもらえる可能性があります。

デメリット:拡散するような情報を発信するか、一定以上のユーザーの集まりを確保しておかないとターゲットに情報が届きません。情報は埋もれてしまうので頻繁に更新しなければいけません。また、検索と違って相続の悩みを抱えているユーザーとは限りません。

コスト感:1日10分~程度の人件費相当額

おすすめ度:★★★☆☆

ソーシャルメディア広告を出す

Facebookやtwitterといったソーシャルメディア上で広告を出すことで、「いいね」を獲得したり、直接的なサイトへの流入をさせます。ソーシャルメディアを運用しても、一定以上のユーザーが集まらないと、投稿内容も多くの人には届きませんし、情報を拡散させることもできません。よって、広告を出すことで反響を高める方法があります。広告を出すにあたっては、年齢や地域、興味関心などの属性を絞って出すことができます。

メリット:年齢など、ターゲットを絞った客層に広告を出すことができます。

デメリット:ソーシャルメディア運用の場合と同じく、相続の依頼をすぐにしたいと考えているユーザーではない可能性があります。

コスト感:1アクション数十円~数百円

おすすめ度:★★☆☆☆

動画を配信する

YOUTUBEなどで動画を登録しておけば、検索結果でも表示されることがあります。検索結果で動画が出てくると、クリックされやすくなる可能性があるため、動画で集客するという手法もあり得るでしょう。また、ホームページ・ソーシャルメディアページに辿り着いたユーザーに対して動画で事務所やプロフィールを紹介することで信頼性を上げることができるため、依頼に繋がりやすくなるということもあるでしょう。

メリット:検索結果から集客できる可能性があります。人となりが分かるため、成約につながりやすくなる効果もあるでしょう。

デメリット:ようやく認知はされてきたものの、まだ一般的でないため動画を作るコストが見合うかどうかという点があります。

コスト感:きちんとした動画を作るのであれば、数十万円以上はかかるでしょう。

おすすめ度:★★★☆☆

ポータルサイトなど外部サイトから集客する

検索エンジンやソーシャルメディア以外の、世の中に数多くあるサイトから集める方法です。

ポータルサイトに登録する、バナー広告を出す

ポータルサイトはSEO対策・リスティング広告などの数多くの集客方法を使いながら、見込み客を集めています。多くの事務所が登録されているため、1つの事務所では対応できなかった依頼内容、地域などにも対応できることから、集客の費用対効果を効果的にすることができます。また、ユーザーは依頼するための比較・検討を客観的な第三者のサイトでやりたいというニーズがあるため、個別の企業・事務所サイトよりもアクセスを集める傾向にあります。このようなポータルサイトに登録をすることによって問い合わせや依頼の増加を見込むことができるようになります。

メリット:自社で集客の対策をするよりも効果的な場合があるでしょう。相続を依頼したいと考えている具体的なユーザーが集まっている可能性があります。

デメリット:ユーザーに比較・検討されるため、サービスの値段や内容が求められます。

コスト感:無料~月額数万円程度

おすすめ度:★★★★★

記事広告、タイアップ広告(ネイティブアド)を出す

特定サイト内で、記事形式で広告を掲載する方法です。その広告のコンテンツ内に紛れ込む形で「PR」であったり「広告」といった方法で広告を掲出するやり方です。

メリット:広告に見せない自然な形、第三者の取材や紹介という形で効果的にPRすることができる。

デメリット:通常の掲載よりも費用が高め。掲載に時間と手間がかかる。

コスト感:媒体により数十万~

おすすめ度:★★★★☆

アドネットワーク広告を出す

アドネットワークとは、とは、複数の広告媒体(Webサイトやソーシャルメディア、ブログ等)を集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体に広告をまとめて配信する仕組みのことです。一度クリックをしたターゲットを追いかけるような広告を掲載することも可能です。

メリット:複数のサイトに広告を掲載することができる。

デメリット:あまり関係のないサイトにも広告が掲載されるため、しっかり運用・調整しないと効果が出ない。

コスト感:1クリックにつき数十円~

おすすめ度:★★★☆☆

アフィリエイト広告を出す

アフィリエイトとは資料請求や購入など、ある一定の成果基準をさだめ、その成果が発生したときにのみ費用を支払う形での広告です。アフィリエイトASPという仲介会社を通じて、サイトを運用している人たちに広告を貼ってもらう形式が一般的です。

メリット:成果が発生しなければ報酬を支払う必要はない点。

デメリット:弁護士法に抵触する可能性があります。

コスト感:初期費用5万円+月額4万+成功報酬、など

おすすめ度:☆☆☆☆☆

プレスリリースを配信する、メディアに掲載される

プレスリリースを発信することで、新聞、雑誌、インターネットサイトなどのメディアに掲載されることがあります。お客様、提携先などからの問い合わせもあり得るでしょうし、信頼感のアップにも繋がります。

メリット:大手メディアなどに取り上げられれば大きな数のアクセスを獲得することが可能。

デメリット:取材されるだけのネタを用意しなければいけないのと、記者のネットワークも確保しておく必要があります。

コスト感:無料~数万円

おすすめ度:★★★☆☆

見込み客リスト、提携先リストから集客する

新規の集客も大切ですが、名刺交換したパートナーや、資料請求してくれた方、相談会などで相談した方など、既存の方のリストに対してアプローチをしていくことも重要です。この方法には大きく分けて①リストを確保する、②リストに対してフォローを継続しておこなっていく、の2段階が存在します。

リストを確保する:ホームページでPDFを配布する、資料請求コーナーを設置する

ホームページに訪れた方に対して、PDFをダウンロードさせてあげたり、資料請求をさせてあげたりすることで、そのお客様のデータ・連絡先を取得できます。

メリット:メールアドレス等の情報が取得できるため、すぐに依頼につながらないとしてもせっかく来てくれたお客様を無駄にしなくて済みます。

デメリット:PDFや資料を準備する時間と手間がかかります。ある一定数のアクセスをそもそも確保していないとアクションを起こす人もいません。

コスト感:制作の人件費、数日分程度

おすすめ度:★★★★☆

リストに対してフォローをする:メルマガや冊子を出す

確保してあるリストに対して、メールマガジン等を定期的に発行してフォローします。相続に対する依頼は色々なタイミングで発生するため、継続してフォローし続けることでお客様がいざそのタイミングとなったときに逃さずに済みます。

メリット:すでに関心のある見込み客、提携先にアプローチできる。

デメリット:メールマガジンを作成する手間がかかる

コスト感:人件費+送信システム利用料

おすすめ度:★★★★☆
 

集客後にたどり着くページも整える

集客ができる仕組みをさらに整えるために以下のような仕組みを施しましょう。

スマートフォンサイトを構築する

現在はスマートフォンで情報を探す方が非常に多くなりました。高齢者の方も使うようになっているため、ご本人、ご家族の両方がスマートフォンを使うことを想定しなければいけません。そのために現在スマートフォンに対応していないサイトは一刻も早くスマートフォンに対応できるようにするべきでしょう。

メリット:増大するスマートフォン利用者を顧客にできる

デメリット:スマートフォン対応のホームページ作成費用がかかる

コスト感:数万円~数十万円(ページの規模により)

おすすめ度:★★★★★

ランディングページを用意する

ランディングページとは、ユーザーが最初に着地するページのことです。例えば「遺言書」というキーワードでユーザーが入ってきて、辿り着いたのが事務所のトップページで、しかもそこには企業法務メインで相続業務のことが少ししか書かれてしなかったり、遺言書のことがまったく書かれていなかったとしたら問い合わせや依頼をしてくれる確率は低いでしょう。それぞれのキーワードにあったランディングページや、相続専門のランディングページを制作することで、ユーザーが問合せ・資料請求・購入をしやすくなります。

メリット:流入してきた見込み客の成約率を上げられる

デメリット:しっかりとしたランディングページをつくるには時間とコストがかかる

コスト感:30万円~

おすすめ度:★★★★★

まとめ

今回は相続インターネット集客における方法の種類、メリット・デメリット、コスト感などについてお伝えさせていただきました。

相続業務を強化する上でおすすめなのは、SEO対策、ポータルサイト掲載、見込み客リストの取得とフォロー、スマホとランディングページ作成、です。

逆にある程度集客ノウハウがあったり、広告費や人件費(人的労力)がかなりかけられる会社でないとおすすめできないのがリスティング広告、ソーシャルメディア運用・広告、アドネットワークなどです。

ご紹介したように、インターネット集客にはたくさんの手法があります。すぐに実践できるものから準備や資金が必要なものまで様々ありますので、ご自身の事務所の規模や予算にあわせた方法を選びましょう。

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