絶対知っておくべき!お通夜の服装の基礎知識

最近では、ビジネス関係の知人などが故人である場合、勤務先などからお通夜に直接出向くケースも増えてきました。
そこで、お通夜に参列して、思わぬ恥をかかないための服装マナーについて解説いたします。

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お通夜は葬儀に参列できない方のためのお別れの式

お通夜とは、日本では古来から、故人の親族や親しかった人々が葬儀(告別式)の前夜に集い、夜を徹して故人に付き添って邪霊が取り付くのを防ぎつつ、故人との最後の別れを惜しむための儀式でした。

ですが、最近では、土地柄によるのですが、一般の弔問客も受け容れ、1~2時間程度で終える半通夜が一般的となってきました。
位置付けも、何らかの理由で葬儀(告別式)に参列できない方のための、故人とのお別れの式としての要素が強くなっています。

ですから、多数の弔問客が訪れるようになってきています。

立場で異なるお通夜の服装マナー

まず、お通夜に故人の親族として参列するのか、一般会葬者として参列するのかで、自ずと服装のマナーは異なります。
立場に合わせた服装で参列するのが、教養ある社会人としてのマナーでもあります。

お通夜に親族として参列する場合

故人の親族の立場でお通夜に参列するならば、つまり親族席が用意されている場合ですが、ブラックフォーマルが原則となります。
これは、その後の葬儀(告別式)でも同じ服装です。

男性は、上下揃いのブラックスーツで、ワイシャツは白の無地に限ります。
ネクタイはブラックで、無地のものを着用します。
カフリンクスやポケットチーフの使用は、地味なものでも避けてください。
靴とソックスは、ブラック以外にはあり得ません。
革靴はストレートチップが最も格式が高くて最適なのですが、プレーントゥでも構いません。

女性は、膝下まで丈があるブラックのワンピース、もしくはブラックスーツが一般的となります。
派手なアクセサリー類は、言わずもがな厳禁ですが、ブラックか白の真珠であれば着用可能です。
その場合、ネックレスは一連に限ります。
ストッキングはブラックとなります。
靴は、装飾のないブラックのパンプスが基本で、ブラックでもサンダルは崩し過ぎです。

男性・女性ともにですが、ソックスもストッキングも、ブラックの手持ちがない場合、コンビニエンスストアや駅の売店で手軽に購入できます。
男性のブラック無地のネクタイも、今は同様に購入可能です。
因みに、寒い季節のお通夜であれば、女性もブラックスーツにして、パンツ着用の方が身体が冷えなくてよいと思います。

お通夜に会葬者として参列する場合

お通夜に一般会葬者として参列する場合、必ずしも喪服を着用する必要はありません。
もちろん、葬儀(告別式)で着用するような喪服を用意することが間に合うならば、お通夜での着用も問題ありません。

男性であれば、お通夜はブラック、ダークグレー、濃紺のスーツで参列可能です。
派手でなければ、ストライプ入りのスーツでも失礼にはなりません。
急なご不幸通知で、勤務先などから直接お通夜に出向くケースも多いものですが、仕事で着用しているスーツのままで問題ないのです。
ワイシャツは白無地が無難ですが、極薄い色合いのブルー系やベージュ系のもの、目立たないストライプ柄のものなどは、着用して参列可能です。
それでも、カフリンクスやポケットチーフは外してください。
ネクタイは地味な色柄のものであれば、着用するスーツやワイシャツに合ったもので構いません。
もちろん、ベストはブラック無地のネクタイですので、会社のデスクの引き出しにでも1本持っておくことをお奨めします。

女性であれば、ブラック、グレー、紺などのワンピースやスーツで、シンプルなデザインのものならば、そのままお通夜に参列して差し支えありません。
ただし、ストッキングは、手持ちがなければ出先で買ってでも、ブラックを使用した方が無難です。

男性・女性とも、靴については、ダーク系の地味なデザインのものであれば、着用しているスーツやワンピースに合わせたもので問題ありません。

子供さんとお通夜に参列する場合

子供さんの服装に関しては、お通夜、葬儀(告別式)の別を意識する必要はありません。
幼稚園や学校の制服があるならば、それを着用させるのが最も無難です。
制服がない場合は、ダーク系のジャケットと、それに合わせるブラックや濃紺のパンツ、スカートを着用させれば問題ありませんが、シャツは白のみ可能です。
ソックスやストッキングは、ブラックのみですから、日頃から1セットは揃えておくと良いでしょう。
靴はブラックの革靴ならばベストですが、持っていなければ、ダーク系の色合いで、地味なデザインのものを用いれば大丈夫です。

基本的に、大学生・短大生以上であれば、大人のお通夜の服装マナーに準じると考えてください。

まとめ

日本人は昔から、親しき仲にも礼儀あり、と躾けられてきました。
お通夜のお香典をいくら包むかに頭を悩ませる方も多いものですが、参列する服装は、それ以前の基本マナーです。
故人への敬意と、そのご親族への弔意を表すためにも、お通夜にもポイントを押さえた、失礼のない服装で参列したいものです。

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