桃さん様の相続体験談:相続放棄をさせる

相続放棄をさせられた体験談

私の叔母が亡くなったのは数年前のことです。
その2年ほど前に叔母の旦那さんが亡くなっていたため叔母の旦那さんの相続問題に叔母は巻き込まれました。

『巻き込まれた』というのは、本当なら相続人ではなかったはずの親類に遺産分割協議に介入され、たくさんあった不動産のうち価値のないものばかりを押しつけられてしまったのです。

遺産分割の方法を変えられた

その親類の手口は、つぎのようなものでした。
叔母夫妻には、疎遠な子供が一人いたのです。
ですから叔母の旦那さんが亡くなったときの法的な相続人は、叔母とその子、になるはずです。

ここで親類は、叔母夫妻の子に何を吹き込んだのか相続放棄の手続きをさせてしまったのです。
すると、夫妻には子がいなくなるため、叔母(配偶者)と叔母の旦那さんの兄弟が相続人になります。

こうして相続人の一人になったその親類たちが、叔母の旦那さんが持っていた都市部の土地やマンション、状態の良いリゾートマンションを自分たちが相続し、原野商法で買わされてた土地や手入れがされていないリゾートマンションを叔母が相続するように、遺産分割協議書を作って叔母に捺印させたのです。

司法書士の事務所で働いていた私が叔母から相談を受けたのは、遺産分割協議書に捺印したあとのことで、叔母は失意のうちになくなりました。たとえ親類との争いであっても、専門家に早めに相談しておけばと悔やまれます。

オール相続からのアドバイス

今回の体験談を寄せてくださった方のように相続放棄させる親族の存在は相続においては発生する場合があります。
体験談のケースはかなりレアなケースになりますが、たとえば不動産を一人に継がせようとしてその他の相続人に相続放棄をさせるなどが典型例です。

相続放棄は、書籍やインターネットにあるように家庭裁判所に対してすることもありますが、事実上の相続放棄として遺産分割協議で相続しないという方法もあります。

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