戸籍謄本を取るための委任状の書き方
戸籍謄本が必要だけれども、請求できる人が入院して外出できない。こんな場合には、委任状を用意することで他の人が戸籍謄本を請求できます。
このページでは、戸籍謄本などを請求する場合に必要となる委任状の書き方について解説します。
委任状が必要なとき
委任状は戸籍を請求できる人が第三者に代わりに取得を依頼する場合に必要になります。請求できる人は戸籍に記載されている人、またその配偶者、直系親族です。
では、結婚したことで、別の戸籍へ入籍した兄弟姉妹は請求はできないのでしょうか?
この場合には、「戸籍が必要な正当な理由」を明らかにして請求する必要があります。例えば、兄弟に相続財産を渡す公正証書遺言を書く場合に公証役場からの要請で兄弟の戸籍が必要になる場合などがあります。それ以外では自分の権利行使のためや義務履行のために戸籍の証明書が必要な場合に限られます。
ですが、請求者本人が入院している場合など戸籍取得が困難な場合には難しいのでしょうか?
この場合に本人から委任をしてもらい代わりに戸籍請求の交付を求めることができるのが委任状による取得です。
委任状のフォーマット
委任状 ◯◯ 市長殿 委任者 住所 受任者 住所 日付 平成 年 月 日 記 次の戸籍の証明 通の交付請求及び受領に関すること。 本籍 証明の種類 |
委任者の氏名は必ず自筆で書きます。それ以外はパソコンで作成しても構いません。
また、印鑑は実印でなくとも大丈夫です。
本フォーマットでは、項目をさまざまな場合にも対応できるようにチェックボックスの形にしました。しかし、必ずそのような形にしなければならないわけではありません。
例えば、戸籍全部事項証明書のみ必要な場合には、それ以外の項目は記載しなくとも大丈夫です。
また、項目の場所についても上でなければならないとか下でなければならないとかはありません。わかりやすい場所に記載する形で大丈夫です。
まとめ
戸籍は本人が日本国籍を有していること、親や兄弟、子どもや孫との関係を示す唯一の証明書です。そのため、むやみやたらに第三者にとってもらうのではなく、本人自身が役所で発行してもらうのが本来は望ましいと言えます。
ですが、本人が心身の障害で取得することができない場合には、第三者の手を借りる必要があります。委任状は例外的に利用できるものと心得て、適切に利用しましょう。
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