農家の相続で知っておくべき3つのこと

相続税の猶予などの優遇あり

相続の問題を考えるとき、農家での相続についてはあまり話題にならいようです。でも、農家には広大な農地があるので、さぞかし相続税が…と他人事ながら心配になる方もみえるでしょう。相続税が払えずに農地を切り売りされたら、農地がなくなってしまうのでは、という心配も出てきそうです。

でもご安心を。農家の相続にはさまざまな優遇制度が認められているのです。 そんな農家の相続の特徴を紹介します。 知っておかなければならないポイントは次の3つです。

・農地の相続税納税は猶予される

・猶予された相続税は一定の期間が過ぎると免除される

・遺産分割をスムーズにするためには遺言、生命保険が不可欠

まず、相続税の猶予です。相続で農地を取得した場合でも一般の土地と同様に相続税はかかります。しかし、相続した人が農業を続ける場合には、農地などの価格のうち農業投資価格を超える部分については相続税納税を猶予されるという制度があるのです。わかりやすく言えば、相続で農業を引き継ぐにあたって新たな設備投資をしたら、相続税を猶予されるのです。相続によって農地が細分化されるのを防ぎ、農業後継者の育成を図るのが目的です。この猶予の特例は、農地の全部を農業後継者に一括して生前贈与する場合や、遺贈の場合にも適用されます。

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