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兄弟間の遺産相続について

パラワンオオヒラタクワガタさん 2016年5月31日 京都府

1週間前母親が他界しました。私たちは五人の兄弟で私は4女です。遺産は土地だけで5000万円です。父は20年前にすでに亡くなっていてその時に長男に半分である2000万円を残りの2000万円は四人で分けろとの遺言がありました。しかし母親はまだ生きていたので権利を破棄して母親に全てを相続させました。兄弟合意のもと母親が他界したら遺産を五人で均等に分けることを約束していました。しかし長男が長男に全ての財産を譲るという旨の母親の遺言書を持っているというのです。この場合五人の約束はどうなりますか?

回答日:2016年7月17日

遺産は土地だけ、その市場価値は5000万円である、
母親の自筆遺言書があり、それは真正である、
遺言の内容は「長男に全財産を相続させる」──という前提でお答えします。

長男は単独で唯一の財産であるご実家の土地を登記し、所有権を主張できます。
つまりお母様の生前に兄弟姉妹5人で取り交わした約束には法的な拘束力はありません。
以上が筋論です。

ではきょうだいは何もできないのか? 
そんなことはありません。
ここからは今回の相続を”交渉事”として考えてみましょう。
きょうだいは兄の強引な進め方には反対している、という前提で考えると、対抗手段として浮かぶのは「遺留分減殺請求」です。

遺留分減殺請求は、遺言などで自分の相続分が著しく法定相続分より低く抑えられたときに「足りない分を返せ」と主張できる法定相続人の権利です。これにより法定相続分の半分を取り戻すことができます。

きょうだいは5人。
相続財産は5000万円相当。
法定相続分は各1000万円。
従って今回の遺留分は各500万円です。
500万円✕4人=2000万円 
減殺請求されるとお兄さんは、この金額をきょうだいに支払わなければなりません。

これはお兄さんにとって得なのか、損なのか。
”交渉事”といったのはソコです。
遺言書には法的拘束力があるので、確かに強い。権利を主張すれば遺言内容を実現できる。しかし一方、法定相続分を侵害されたきょうだい側にも対抗手段があって、反撃を覚悟しなければならない。

このまま行くと絵に描いたような”争族”になります。
なぜ生前にきょうだいで話し合われたのでしょう。
お兄さんはなぜ急にお母さんの遺言書を持ち出したのでしょう。
それぞれに事情がありそうですね。

遺言書は実は100%ゼッタイなものではなく、相続人の全員一致があれば「遺言書で指定された分け方」を変えることもできるのです。
ですからここはお兄さんに結論を急がせず、初心に戻ってきょうだいでもう一度話し合おうよと提案されてはどうでしょう。

あなたたちは遺留分減殺請求という切り札を持っています。
これは絶対的な請求権なので、行使されれば困るのはお兄さんです。
そういう結末はもう分かっているのです。
お兄さんにそのことを分かってもらった上で、あなたもぜひ、お兄さんの事情をじっくり聴いてみてください。そうすれば「問答無用」とはならず、よい結論が出せるのでは?

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