ストライプスーツは葬式でNG?気をつけたいスーツのマナー
喪服の基本
喪服というのは文字通り「喪に服する」ための服で、厳密には正式喪服と略式喪服があります。正式喪服とは男性の場合はモーニングや着物、女性の場合は五つ紋つきの黒色着物、略式喪服とは男女共にブラックフォーマルとして売られているスーツ等です。
遺族や親族は正式喪服を着る、一般会葬者は略式喪服でもよい、とされてはいますが、最近では遺族や親族であっても正式喪服を着ることは少なくなっています。これは葬儀そのものがかつてに比べてこじんまりと簡素化されつつあるということ、平均気温の上昇で5月頃から10月頃まで気候によっては和服だと熱中症の危険がある、ということなどがその理由でしょう。
男性の略式喪服
男性の略式喪服はブラックフォーマルが基本です。普通のスーツ同様、ブラックフォーマルにもシングルとダブル、二つボタンや三つボタンなど色々ありますが、一般的には若い人はシングル、年配の方はダブルを着ることが多いようです。
女性の略式喪服
女性もブラックフォーマルを着用するのが基本ですが、女性の略式喪服は男性のそれと比べて少々複雑です。まず格式の高い順にワンピース、アンサンブル、ツーピース、パンツスーツとなります。遺族や親族として葬儀に参列する場合はワンピースが最も無難です。一般会葬者として参列する場合にも着ることが出来ますので、「まず1着」と考えて買う場合はワンピースがよいでしょう。逆に避けた方がよいのはパンツスーツです。ブラックフォーマルのパンツスーツは少しラフ過ぎますので、遺族や親族が着用するには不向きです。一般会葬者として着る場合でも急な弔問であれば許容されますが、マナー違反だと思う人もいるでしょう。
ブラックフォーマル以外のスーツについて
ダークスーツやストライプスーツ
まず大前提として、遺族や親族は必ずブラックフォーマルを着用すべきです。一般会葬者がブラックフォーマルを着てくるのに、それを迎える立場にある遺族がそれよりも「格下」の服を着ているのは失礼だからです。
最も注意したいのが大学生です。高校生以下は学生服を着ていれば問題ありませんが、大学生は「もう学生服はない」「かと言ってブラックフォーマルもまだ用意していない」ということで黒や紺のスーツを着ていることがよくあります。いかに学生とはいえ大学生であればこれは許容されないので、大学入学と同時にブラックフォーマルを買っておいた方がよさそうです。
一般会葬者の場合は遺族や親族ほど厳格に考えられてはいませんが、ブラックフォーマルを着て行くに越したことはありません。しかしお通夜の場合は昼間急に訃報を聞いて会社帰りに駆けつける、ということもあるでしょう。そのためブラックフォーマルではない服装でもある程度までは大丈夫です。
具体的には黒や黒に近い紺色や灰色のスーツであれば問題ありません。ストライプスーツでも大丈夫ですが、派手で目立つ太いストライプはやはり避けるべきでしょう。目立たない程度の細かいストライプ程度に留めておきましょう。ただし葬儀・告別式の場合は多少事情が違います。急な訃報でお通夜に行く場合と違って葬儀・告別式は「行くつもりで家を出る」からです。葬儀が終わってから仕事に向かうという場合もあるでしょうが、それでも出来ればブラックフォーマルで行くべき、というのが正直なところでしょう。
黒ければ良い、というものではない
お通夜にせよ葬儀・告別式にせよ「黒いスーツを着ていけばブラックフォーマルでなくでもいいじゃないか」と思う人もいると思いますが、これは大きな間違いです。普通のスーツの「黒」とブラックフォーマルの「黒」は想像している以上に違うものだからです。これは逆のことを考えればわかります。会社でブラックフォーマルを着て仕事をしている人がいたら「これからお葬式ですか?」と聞かれるはずです。何故なら不自然だからです。同じ理由で、ブラックフォーマルばかり着ている人の中に普通の黒いスーツを着ている人がいると目立ちます。それだけ違う「黒」だ、ということです。明らかに周囲から浮いてしまうわけです。
それ以上に問題なのは「葬儀にブラックフォーマルを着ないで出てくるなんて失礼だ」と思う人は意外とたくさんいるということです。特に年配の人ほどその傾向があります。せっかく故人を悼み冥福を祈る気持ちで手を合わせても、それを見ている遺族や親族の中には眉をひそめる人がいる可能性も大いにあります。
まとめ
ダーク系やストライプのスーツを葬儀に着て行くことは、許される場合もありますが、やはりブラックフォーマルを着た方がいい、というのは間違いありません。仕事の都合等でどうしてもブラックフォーマルを着用出来なかった、という場合は、遺族や親族にひと言お詫びをしておくとよいかもしれません。
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