葬式のネクタイは黒でないとNG?ふさわしい色・柄とは
葬儀の際のネクタイは必ず黒か
基本的には黒だが…
葬儀に参列する際の男性の服装は「ブラックフォーマルのスーツに白いワイシャツ、黒いネクタイに黒い靴下、黒い靴」というのが基本です。
ネクタイは「黒無地」であることが最もよいとされ、ストライプや織り込まれたデザイン、刺繍等が入っているものはふさわしくありません。また、光沢のある素材のものもいけません。
しかしこれはあくまでも大前提としての考え方であり、中には例外もあります。
宗教的な理由で白を着用する場合もある
一部のいわゆる新興宗教といわれる宗教や、神道系の一部の宗派の中には葬儀の際に白いネクタイを着用するところがあります。理由は一概には言えませんが、おおむね「人は亡くなることで神様になる=悲しいことではなくむしろ祝福すべきこと」という考え方があるようです。キリスト教も似たような考え方をしますが、キリスト教の葬儀で着用するネクタイの色はあくまでも黒です。白いネクタイを着用する宗教・宗派もあるものの、やはり少数派であるということは間違いないでしょう。
急きょ駆け付けたお通夜の場合は黒でなくてもよい?
お通夜の報せを昼間に聞いてその日の夜にお通夜に駆けつけなくてはならない、というようなこともあると思います。このような場合には会社や出先から直接駆けつけることになるので、ダーク系の色味のスーツとネクタイであればブラックフォーマルでなくとも構わない、という考え方があります。
この考え方は確かに一理ありますが、今の時代は駅の売店やコンビニ、あるいは100円ショップなどでも黒のネクタイ、黒の靴下、白のワイシャツは安価に購入できます。最近では斎場で売っていることすらあります。さすがにスーツとなるとそうそう急きょ買うわけにもいきませんが、よほど入手困難な状況でない限り、せめてネクタイ程度であれば買って締めかえた方がよいかもしれません。
確かにダーク系のネクタイであれば一般的には許容範囲でしょうが、問題は上記のようにさまざまなものが簡単に入手できる状況にあるにも関わらず、そうしないでお通夜に出席することに対して遺族や親族がどう思うか、です。
「黒のネクタイくらい隣のコンビニで買ってくればいいのに」と思われる可能性もあります。また、たまに「お通夜に黒のネクタイをしていくと、いかにも死ぬのを待っていたかのように思われるから失礼だ」ということがいわれます。しかしどちらかといえば黒のネクタイで行かない方が失礼だ、という方が一般的な感覚に近いような気がします。
葬儀のネクタイと法事のネクタイは違う?
「光沢のない無地の黒ネクタイ」であれば葬儀でも法事でも着用できます。
最近はデパートの紳士服売り場で仏事用として織り込み模様や刺繍が入った黒いネクタイが売られていることがありますが、このようなネクタイは法事であれば着用しても許されることが多いと思います。儀式としての重要度は葬儀の方が重く、法事の方が軽いからです。
意外に盲点!葬儀の際のネクタイの結び方について
様々あるネクタイの結び方
男性のネクタイの結び方はいくつかの種類があります。最もベーシックなものは「プレーンノット」で、結び目が小さく全体がスッキリとしたラインになります。
プレーンノットは若い人から年配の人までよく使われる結び方ですが、最近の若い人に多いのが結び目の大きい「ウィンザーノット」という結び方です。この結び方は結び目が大きな逆三角形になります。代表的な結び方はこの2つになります。
他にもウィンザーノットよりも結び目が小さくワイドカラーのシャツを着用する際によく使う「セミウィンザーノット」、細みのネクタイ専用の「ダブルノット」などがあります。
葬儀の際のネクタイの結び方にルールのようなものはありませんが、あえてどれが1番ふさわしいかといえばプレーンノットになるでしょう。理由は「1番シンプルなものだから」です。
ディンプルは作らない
「ディンプル」というのはネクタイを結ぶ時に作る「結び目の下のくぼみ」のことです。これがあるとがキュっと引き締まってとてもカッコよく見えますが、葬儀で着用するネクタイではこのディンプルを作ってはいけません。
そもそもディンプルはネクタイを「立体的に」「美しく」「華やかに」みせるためのものです。これらの要素は葬儀のファッションには必要ないからです。ネクタイの結び目でプレーンノットが最もふさわしいとされるのも同じような理由からです。
「葬儀のネクタイはプレーンノットで結び、ディンプルは作らない」、このように覚えておきましょう。
まとめ
ネクタイに限らず、葬儀の際に着用するファッションの要件は時代と共に少しずつ緩くなっているのが現実です。
例えば女性の遺族の喪服やひと昔前なら絶対に「五つ紋付きの黒色和服」とされていましたが、今は略式喪服であるワンピースでも許容されています。
同じようにネクタイも黒であれば柄や模様が入っていても問題ない、という時代は来るでしょうし、一部ではすでにそうなっています。ただしあくまでも故人や遺族、親族がどう捉えるか、他の会葬者と比較して目立たないかどうか、という点は考慮する必要があると思います。
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